フローをステップ実行するには

フローのデバッグ

フローデザイナーでフローを実行する場合、手順ごとのステップ実行をしてデバッグを行うことができます。コンポーネントを1つずつ実行しながら、随時プロパティの値やストリームの状態を確認できます。マッパーや、トリガー起動のフローのデバッグも可能です。

開始コンポーネントからステップ実行する

1.対象のフローを表示し、ツールバーの「デバッグ実行」アイコンをクリックする

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2.「フローのデバッグ」ダイアログが表示されるので、「フロー開始時にブレークする」にチェックマークを付け、「実行」をクリックする

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HINT

「外部からフローを実行する」のチェックマークは外しておきます。

デバッグを終了するには
デバッグを最後まで実行するか、「デバッガー」ダイアログのツールバーで「中止」をクリックすると、デバッグが終了し、ダイアログが閉じられます。

 

3.表示される「デバッガー」ダイアログの各ボタンを使って、デバッグのステップ実行を進める

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次のコンポーネントへ移るには、「デバッガー」ダイアログの「ステップオーバー」または「ステップイン」をクリックします。デバッグの実行中、フローウィンドウでは、実行したコンポーネントは赤枠で、次に実行するコンポーネントは青枠で示されます。

 

マッパーのデバッグを実行する

1.デバッグを開始し、Mapperコンポーネントの地点で「デバッガー」ダイアログのツールバーの「ステップイン」をクリックする

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2.マッピングの実行結果を確認するには、レコードをダブルクリックする

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HINT

ステップ実行のボタン
「デバッガー」ダイアログのツールバーのボタン(アイコン)のうち、ステップ実行には以下のボタンを利用できます。

アイコン 名前 動作
8-161-06.png ステップオーバー コンポーネントを1つ実行しますが、フロー内に制御を遷移せずに、次のコンポーネントに制御を遷移します
8-161-07.png ステップイン コンポーネントを1つ実行しますが、フロー内(サブフローなど)に制御を遷移します
8-161-08.png ステップアウト サブフローなどを最後まで進め、呼び出し元コンポーネントまで実行します

 

3.レコードのマッピングの実行結果を確認できる

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4.マッパー関数をクリックすると、関数の詳細が表示される

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Mapperコンポーネントに対して「ステップイン」を実行すると、「デバッガー」ダイアログの「マッパー」タブでマッピングデータの詳細を確認できます。
関数の詳細を示すダイアログは、「×」(閉じる)ボタンをクリックするか、「一覧表示」に戻ると閉じられます。

 

HINT

特定のコンポーネントをデバッグするには
「ブレークポイント」を設定すると、特定のコンポーネントに対してデバッグを実行できます。ブレークポイントは、コンポーネントアイコンを右クリックして「ブレークポイントの設定」で設定します(デバッグの実行中も操作可能です)。デバッグを実行すると、ブレークポイントが設定されたコンポーネントでデバッガーが停止して、詳細を確認できます。再開するには「再開」をクリックします。

 

トリガー起動のフローをデバッグする

1.トリガー起動を設定済みのフローで、デバッグを開始し、「フローのデバッグ」ダイアログの「外部からフローを実行する」にチェックマークを付ける

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2.「デバッガー - 待受中」ダイアログが表示され、待機中となる

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HINT

外部からフローを実行する
HTTP起動やメール監視で起動されるフローの場合、フローがトリガーによって起動される前に、フローをデバッグ実行で開始させておくことで、デバッグを実行できます。その場合、「フローのデバッグ」ダイアログで「外部からフローを実行する」にチェックマークを付けておく必要があります。また、この方法では、「フロー開始時にブレークする」のチェックマークの有無にかかわらず、常にフロー開始時点でブレークします。

 

3.トリガー起動によってフローが開始されると、デバッグ実行中となり、ステップ実行できるようになる

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最初にフローをデバッグ実行で開始させておくことにより、フローが実行待ちの状態になります。そのあとURL実行設定やメール監視実行設定から指定のフローがトリガー実行されると、そのフローに対してデバッグが開始されます。

 

HINT

デバッグするフローに入力ストリームを指定するには
「フローのデバッグ」ダイアログの「入力ストリーム」の項目を使って、デバッグするフローに対し入力ストリームの内容を指定してデバッグできます。入力ストリームは、「直接入力」を選択して直接指定するか、「ファイル指定」を選択してローカルファイルの指定によって行います。

デバッグを開始するには
フローデザイナーのツールバーの「デバッグ実行」をクリックするほか、「実行」メニューの「デバッグ」を選択しても、「フローのデバッグ」ダイアログを表示できます。

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