電子署名サービス「DocuSign」と連携を行うフローテンプレートの使い方を紹介します。
このテンプレートでは、DocuSignからエンベロープ書類のダウンロードを行います。
まずはテンプレートファイルをダウンロードし、フローデザイナーにインポートします。
このテンプレートでは、DocuSignからエンベロープを取得します。デフォルトでは1ヵ月前~現在までの完了した各エンベロープについて、ドキュメントと完了証明書をPDFファイルとしてダウンロードし、エンベロープカスタムフィールドをCSVファイルとして保存します。フローを修正することで、取得するエンベロープの期間やステータスを任意の値に変更可能です。
<使い方>
テンプレートからプロジェクトを作成すると、ナビゲーション画面が表示されます。ナビゲーションに沿って値を入力します。ここで入力する”クライアントID”、”クライアントシークレット”、”Authorization Code”は、事前にDocuSignで設定、取得する必要があります。
・クライアントIDおよびクライアントシークレットの取得方法
DocuSignの 設定>アプリとキー より「アプリとインテグレーションキーの追加」をクリックします。
インテグレーションキーの追加ウィンドウでアプリ名を入力すると、「アプリの作成」ボタンが有効になるので、クリックして作成します。
作成後に編集画面が開きます。ここで、一般情報カテゴリにあるインテグレーションキーの値をテンプレートの”クライアントID”の欄に入力します。また、認証カテゴリにある「秘密鍵の追加」をクリックするとSecret Keysにキーが追加されます。追加されたキーの値をコピーして”クライアントシークレット”の欄に入力します。
さらに下にスクロールしてそのほかの設定カテゴリでリダイレクトURIを指定してください。
・Authorization Codeの取得方法
ブラウザで新規ウィンドウを開き、以下URLにアクセスします。
URL内のクライアントID、リダイレクトURIはそれぞれインテグレーションキーでの設定値に置き換えてください。
https://account-d.docusign.com/oauth/auth?response_type=code&scope=signature&client_id=クライアントID&redirect_uri=リダイレクトURI
アクセス時にログイン画面や同意画面が表示されたら、表示内容に従って、「同意する」をクリックしてください。
正常に動作すると、設定したリダイレクトURIに遷移しブラウザのアドレスバーを確認します。
“code=”より右側の文字列をコピーして、”Authorization Code”の欄に入力してください。
※Authorization Codeの有効時間は2分間です。発行から2分以内にテンプレート内の「トークン取得」フローを実行する必要があります。コードが無効になった場合は、再度『Authorization Codeの取得方法』に記載の手順をやり直し、「トークン取得」内のフロー変数” Authorization Code”の値を更新し、実行してください。
・トークン取得 フロー
初回のみトークン取得フローを実行してください。このフローによりアクセストークン及びリフレッシュトークンを取得し、保存します。
実行するとそれらのトークンを保存するため、プロジェクトフォルダ配下にtoken.csvが生成されます。なお、トークン取得フローはAuthorization Code発行から2分以内に実行する必要があります。
・エンベロープ取得 フロー
エンベロープ取得フローを実行すると、プロジェクトフォルダ配下に各エンベロープIDを名前とするフォルダが生成され、その中にcustom_field.csv、document.pdf、document_certificate.pdfが保存されます。保存されるファイルは、それぞれエンベロープカスタムフィールド、完了済の書類、完了証明書にあたります。フォルダ名やファイル名はフローを修正することで変更可能です。
実行すると、各エンベロープにつき3種類のファイルが保存されます。
以上、DocuSignからエンベロープを取得するフローテンプレートを紹介しました。
ぜひご活用ください。
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作成日:2021/07/30
ASTERIA Warpバージョン:2106
※フローテンプレートをご利用の際は、動作環境や実現したい処理に応じてお客様自身でフローを調整いただく必要がございます。あらかじめご了承ください。
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