今回利用するGitLabでは「パスワード認証」、「APIトークン認証」、「SSHキー認証」での設定方法を紹介します。
■GitLabでの事前準備
・プロジェクトの作成
GitLabへログインし、新規プロジェクトを作成します。
上記、プロジェクトの作成画面では、ご利用の環境に合わせて適切な値を設定してください。
ここでは、以下の通り設定しています。
- プロジェクト名:warp
- 可視レベル:プライベート
■パスワード認証によるバージョン管理設定
・GitLabでの設定
1. 接続URLの取得します。
プロジェクトのURLを取得します。
プロジェクト画面の右側の「クローン」ボタンをクリックし、表示されるウィンドウから「HTTPSでクローン」項目の「URLをコピー」ボタンをクリックしてURLを取得します。
・ASTERIA Warpでの設定
1. 管理コンソール(FSMC)でバージョン管理を設定します。
管理コンソールへログインし、「ツール > アカウント > ユーザー」を選択して、「バージョン管理設定」の編集ボタンをクリックします。
バージョン管理設定画面では、以下の通り設定します。
- バージョン管理を使用:オン
- リポジトリのタイプ:GIT
- リポジトリURL:上記で取得した「https://」で始まるリポジトリのURL
- ブランチ名:リポジトリのブランチ名(空欄で問題ありません。)
- 認証:パスワード
- ユーザー名:GitLabのログインユーザー名
- パスワード:GitLabのログインパスワード
- メールアドレス:コミットする際に使用されるメールアドレス
コミット時にはWarpのユーザー名とこのメールアドレスがコミットログに記録されます。
各項目が設定できましたら、保存ボタンをクリックします。
設定が完了したらフローサービスを再起動します。
・バージョン管理機能の確認
フローデザイナーでバージョン管理を設定したユーザーでログインし、プロジェクトをコミットすると、
GitLabのプロジェクトに反映されていることが確認できます。
■APIトークン認証によるバージョン管理設定
・GitLabでの設定
1. APIトークンを取得します。
GitLab画面の右上の自分のアイコンをクリックし、「Preferences > アクセストークン」メニューを選択するとパーソナルアクセストークン作成画面が表示されます。
上記のアクセストークン作成画面では、要件に合わせて値を設定してください。
ここでは、以下の通り設定しています。
- Token name:warp-token
- 有効期限:2022-04-30
- Select scopes:「read-repository」と「write-repository」のみチェック
アクセストークンが作成されていることが確認できます。
2.接続URLを取得します。
プロジェクトのURLを取得します。
プロジェクト画面の右側の「クローン」ボタンをクリックし、表示されるウィンドウから「HTTPSでクローン」項目の「URLをコピー」ボタンをクリックしてURLを取得します。
・ASTERIA Warpでの設定
1. 管理コンソール(FSMC)でバージョン管理を設定します。
管理コンソールへログインし、「ツール > アカウント > ユーザー」を選択して、「バージョン管理設定」の編集ボタンをクリックします。
バージョン管理設定画面では、以下の通り設定します。
- バージョン管理を使用:オン
- リポジトリのタイプ:GIT
- リポジトリURL:上記で取得した「https://」で始まるリポジトリのURL
- ブランチ名:リポジトリのブランチ名(空欄で問題ありません。)
- 認証:APIトークン
- ユーザー名:GitLabのログインユーザー名
- APIトークン:上記で取得したアクセストークン
- メールアドレス:コミットする際に使用されるメールアドレス
コミット時にはWarpのユーザー名とこのメールアドレスがコミットログに記録されます。
各項目が設定できましたら、保存ボタンをクリックします。
正常に保存できた場合、GitLabと同期された旨メッセージが表示されます。
設定が完了したらフローサービスを再起動します。
・バージョン管理機能の確認
フローデザイナーでバージョン管理を設定したユーザーでログインし、プロジェクトをコミットすると、
GitLabのプロジェクトに反映されていることが確認できます。
■SSHキー認証によるバージョン管理設定
・SSHの鍵を作成
GitLabのバージョン管理でSSHキー認証を行うために、SSHの鍵を作成します。
ここでは、Windows 10に含まれている「ssh-keygen」コマンドを利用します。
- 鍵を保存するフォルダーを作成し、コマンドプロンプトを起動して作成したフォルダーに移動します。
- 「ssh-keygen」コマンドを利用して鍵を作成します。
鍵作成時には以下の通り設定します。-
- Enter file in which to save the key:鍵ファイルパス情報を設定します。ここでは、「./id_rsa_warp」と設定しています。
- Enter passphrase (empty for no passphrase):鍵のパスフレーズを設定します。
- Enter same passphrase again:上記の設定したパスフレーズをもう一度入力します。
※ご利用の環境に合わせて適切な値で設定してください。
-
- 作成された鍵を確認します。
ここでは、以下の2つの鍵ファイルが生成されていることが確認できます。-
- id_rsa_warp:秘密鍵
- id_rsa_warp.pub:公開鍵
-
・GitLabでの設定
1. GitLabで公開鍵を設定します。
GitLab画面の右上の自分のアイコンをクリックし、「Edit profile > SSH鍵」メニューを選択するとSSH鍵を追加画面が表示されます。
上記、SSHキーの設定画面では、ご利用の環境に合わせて適切な値を設定してください。
ここでは、以下の通り設定しています。
- Key:上記で作成した公開鍵。ここでは、id_rsa_warp.pubファイルのデータを指します。
- Title:id_rsa_warp
- Expiration date:2022/04/30
※公開鍵はテキストエディターで確認することができます。
※公開鍵を設定する際には改行コードなど余計な文字が含まれないように注意してください。
これで、公開鍵の設定ができました。
2. 接続URLを取得します。
プロジェクトURLを取得します。
プロジェクト画面の右側の「クローン」ボタンをクリックし、表示されるウィンドウから「SSHでクローン」項目の「URLをコピー」ボタンをクリックしてURLを取得します。
・ASTERIA Warpでの設定
1. 管理コンソール(FSMC)でバージョン管理を設定します。
管理コンソールへログインし、「ツール > アカウント > ユーザー」を選択して、「バージョン管理設定」の編集ボタンをクリックします。
バージョン管理設定画面では、以下の通り設定します。
- バージョン管理を使用:オン
- リポジトリのタイプ:GIT
- リポジトリURL:上記で取得したリポジトリのURL
- 認証:SSHキー
- SSHキー:上記で作成した秘密鍵。ここでは、id_rsa_wapファイルを指定。
- SSHキーパスフレーズ:SSHの鍵作成時に指定したパスフレーズ
- Version control e-mail address:コミットする際に必要なメールアドレス。コミット時にはWarpのユーザー名とこのメールアドレスがログに記録されます。
- ホストのSSHキーのフィンガープリント:GitLabのSSHキーのフィンガープリントを設定
GitLabのフィンガープリントは以下のサイトから入手できます。
各項目が設定できましたら、保存ボタンをクリックして設定内容を保存します。
正常に保存できた場合、GitLabと同期された旨メッセージが表示されます。
設定が完了したらフローサービスを再起動します。
・バージョン管理機能の確認
フローデザイナーでバージョン管理を設定したユーザーでログインし、プロジェクトをコミットすると、
GitLabのプロジェクトに反映されていることが確認できます。