セルの書式情報の取得
Excelファイルのデータを取得する際に、セルの背景色や文字の色、文字のフォントやスタイルといった書式情報も一緒に取得できます。Excelビルダーで対象の項目を指定すると、入力フィールドとしてその項目が追加されるので、マッピングで出力の設定をします。
セルの書式情報を取得する
1. Excelデータ読み込みのフローを作成し、配置したExcelPOIInputコンポーネントからデータ指定用のExcelファイルを開いて、Excelビルダーを起動する
HINT
ここでは、(テンプレートとするExcelファイルではなく)、実際にセル情報を読み込むExcelファイルを開いています。レコード範囲やフィールド名は指定済みの状態です。
Excelビルダーの「レコードフィールド」や「単一セル」の「書式」列が「Yes」となっている場合、そのフィールドまたはセルの書式情報が指定されています。
2.「レコードフィールド」欄で、書式情報を取得したいフィールドを選択してから、「入力対象書式」欄で、情報を読み取りたい項目にチェックマークを付ける
HINT
Excelビルダーを起動するには
まず、ExcelPOIInput/ExcelPOIOutputコンポーネントをダブルクリックするか、またはコンポーネントアイコンを右クリックして表示されるメニューの「Excelビルダー」を選択して、Excelを起動します。このExcelには「Infoteria ExcelBuilder」マクロが含まれているため、起動の際にマクロを有効にします。次に、データの入出力を行うためのテンプレートとなる任意のExcelファイルを開き、「ExcelBuilder」アイコンをクリックして、Excelビルダーダイアログを表示します。
3. 設定が終了したら、「登録」をクリックしてExcelビルダーを閉じ、Excelも終了する
4. 取得したセルの書式情報を参照できるように、ExcelPOIInputコンポーネントの直後にMapperコンポーネントを配置し、ダブルクリックする
HINT
単一セルに指定したセルの書式情報を取得するには、「単一セル」タブでセル項目を選択し、「入力対象書式」で対象の書式情報項目にチェックマークを付けます。
書式情報の出力例
「入力対象書式」項目で取得した書式情報をストリームに出力すると、各情報を表す文字列や数値として出力されます。
5. 入力側に、指定した書式情報の項目を表すフィールドが追加されているので、出力ストリームの設計に合わせて、マッピングを設定する
Excelビルダーの「入力対象書式」でチェックマークを付けた項目は、<フィールド名>_FontColor、 <フィールド名> _FontStyleなど、フィールド名の後ろに書式情報を表す文字列が付けられた形で、入力ストリームにおけるフィールドとして表示され、マッピング設定によって取得できるようになります。
HINT
取得した書式情報
ExcelPOIInputコンポーネントで取得した書式情報は、 入力ストリームにおけるフィールド名となり、マッピングによって出力するように設定できますが、その値は以下のようになります。
- 背景色:色を表すRGB16進数値
- 文字色:色を表すRGB16進数値
- 文字フォント:フォント名文字列
- 文字サイズ:ポイント値整数
- 文字スタイル:通常[0]、ボールド[1]、イタリック[2]、ボールド+イタリック[3]に対応する数値
- 取消線:あり[True]、なし[False]
- 下線:なし[0]、下線[1]、二重下線[2]、下線(会計)[33]、二重下線(会計)[34]に対応する数値
- 表示形式:表示形式のパターン文字列
- 計算式:計算式文字列
- コメント:コメント文字列