ASTERIA Warpのバージョンアップ手順について説明します。
移行元バージョン、移行先バージョン、稼働環境OSによりバージョンアップの手順が異なります。
バージョンアップを実施する前に移行元/移行先バージョン、稼働環境OSを確認してください。
以下に各ケースごとのバージョンアップ手順を記載します。いずれの場合も製品ドキュメント一覧から移行先バージョンの環境移行ガイド、インストールガイドを参照してください。
移行先バージョン | ||
移行元バージョン | 4.9.1以前 | 1610以降 |
4.7.0以前 | バージョンアップ手順② |
製品ドキュメント一覧 > 移行先バージョン > 環境移行ガイドを参照 |
4.7.1以降 | (Windows) バージョンアップ手順① (Linux) バージョンアップ手順② |
製品ドキュメント一覧 > 移行先バージョン > 環境移行ガイドを参照 |
1610以降 | 移行できません |
製品ドキュメント一覧 > 移行先バージョン > インストールガイドを参照 ※[1.6.2. バージョンアップインストール] |
バージョンアップに関する以下のFAQも参照してください。
- 「旧バージョンで作成したフローは新しいバージョンでもそのまま動作しますか?」
- 「ASTERIA Warpサーバーへバージョンが異なるフローデザイナーを接続することはできますか?」
- 「アップデート前のバックアップ作業とアップデート前に戻すリカバリー作業について教えてください(バージョン1610以降)」
- 「ASTERIA Warpを最新版ではないバージョンにバージョンアップすることはできますか?」
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+ バージョンアップ手順①
-
■対象
・移行元バージョン:4.7.1以降 >> 移行先バージョン:4.9.1以前
・Windows環境であること
・移行の前後でASTERIA Warpの32bit版・64bit版が同じであること■ASTERIA Warp サーバー
インストーラーを実行すると、過去のバージョンをアンインストールした後に新バージョンをインストールします。過去のバージョンの設定、データ、お客様にて追加したファイルはすべて引き継がれます。
インストーラーでインストールフォルダーやデータフォルダーを指定する場合には、過去のバージョンと同じフォルダーを指定してください。また、データフォルダーは初期化しない設定にしてください。
※バージョン4.7.1をご使用の場合は、ログメンテナンスのスケジュール設定を解除してからインストーラーを実行してください。
※インストーラーの実行前に、インストールフォルダーとデータフォルダーのバックアップを取っておくことを推奨します。
※各種サービスを停止してからインストーラーを実行してください。
■フローデザイナー
インストーラーで過去のバージョンをアンインストールしてからインストールを実行するため、事前にアンインストールする必要はありません。
バージョンの異なるフローデザイナーで作成したフローの動作は保障されていないため、ASTERIA Warpサーバーをバージョンアップした場合はフローデザイナーも必ず同じバージョンにしてください。
■補足
バージョン4.8.1以前から4.9以降へのバージョンアップ
バージョン4.9でInternalDataStorageに使用しているHSQLDBのバージョンが1.8.0から2.3.2に更新したため、バージョン4.8.1以前で使用していたInternalDataStorageのデータは使用できなくなりますので注意してください。
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+ バージョンアップ手順②
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■対象
・移行元バージョン:4.7.0以前 >> 移行先バージョン:4.9.1以前 (Windows環境/Linux環境)
・移行元バージョン:4.7.1以降 >> 移行先バージョン:4.9.1以前 (Linux環境)
バージョンアップを行うとき、新しいバージョンのインストール時にデータフォルダ([DATA_DIR])を初期化せずに引き継ぐことができますが、サーバーの設定などで初期化される部分があります。
初期化される部分は、バックアップした前バージョンから設定ファイルをコピーすることで引き継ぐことができます。ASTERIA Warpサーバーをバージョンアップした場合、フローデザイナーも必ず同じバージョンをインストールしてください。バージョンの異なるフローデザイナーで作成したフローの動作は保障されていません。
■ASTERIA Warp サーバー
事前準備
- 管理コンソールの「設定」-「サービス」-「フロー」の画面で「通信」などすべての画面での変更内容は、バージョンアップ後に管理コンソールで手動にて再設定する必要があります。すべての画面の各項目の内容を保存してください。
- 管理コンソールの「ツール」-「サービス」-「一覧」の画面での変更内容は、バージョンアップ後に管理コンソールで手動にて再設定する必要があります。「起動方法」項目の内容を保存してください。
- 管理コンソールの「ツール」-「メンテナンス」-「ログ」の画面でログ削除のスケジュールを設定している場合は、スケジュールを「設定しない」とした後、移行作業を行ってください。
バージョンアップ手順
- パイプラインサービス、フローサービスを停止します。
- インストールフォルダのバックアップをとって保存します。データフォルダはそのまま使い続けることができるため、同じパスで残しておきます。
- ASTERIA Warpのアンインストーラーを利用してアンインストールを行います。Windows以外のOSにはアンインストーラーがないため、この作業はスキップします。
- 前のバージョンのASTERIA Warpのインストールフォルダを削除します。Windowsではアンインストールを行った後、インストールフォルダを削除します。
- 新しいバージョンのASTERIA Warpをインストールします。
- 【重要】インストール時のパスワードは
- フローサービス
前回インストールしたときに指定したフローサービスのパスワードと同じにします。前回インストール後にフローサービスのパスワードを変更した場合、最終変更時のパスワードと同じにします。 - パイプラインサービス
前回インストールしたときに指定したパイプラインサービスのパスワードと同じにします。前回インストール後にパイプラインサービスのパスワードを変更した場合、最終変更時のパスワードと同じにします。ただし、4.7.1以前のバージョンからバージョンアップする場合は、前回インストールしたときに指定したパスワードと同じにします。 - データフォルダを引き続き使う場合、カスタムセットアップを選択します。データフォルダに既存のフォルダを指定して「データフォルダを初期化する」を選択しないようにしてください。誤ってデータフォルダを初期化した場合、初期化で作成されたフォルダを日付の入った名前でバックアップされている前バージョンのデータフォルダで置き換えます。
- 2.でバックアップしたファイルのうち、次項の「フローサービスの設定ファイル類」で示したファイルをインストールフォルダにコピーします。
- フローサービス起動後に管理コンソールから、事前準備で行った「フロー」画面、「サービス一覧」画面の各内容とログ削除のスケジュール設定を設定し直します。
フローサービスの設定ファイル類
[INSTALL_DIR]/flow/conf/connections/asconnections.xconf
システムコネクションの追加・変更・削除によって更新されるファイルです。(管理コンソールの「 設定」-「 コネクション」)
[INSTALL_DIR]/flow/services/ftpservice/conf/ftpservice.ifx
[INSTALL_DIR]/flow/services/ftpservice/conf/ftpconfig.xconf
FTPサービスのパラメータを変更している場合に更新されるファイルです。(管理コンソールの「設定」-「サービス」-「FTP」)
※asconnections.xconf以外はほとんど環境に依存するパラメータのため、管理コンソールから再設定することをお勧めします。フローサービスのその他のファイル
- InternalDataStorageを使用しており、移行先でも同じデータを使用される場合は[INSTALL_DIR]/flow/data/hsqldb 内のHSQLDBのデータファイルをコピーします。
- SSL使用のために証明書をインポートしており、移行先でも同じ証明書を使用する場合は[INSTALL_DIR]/flow/data/keystore 内の証明書ファイルをコピーします。
- フロー内でDTDを使用したValidationを行っている場合は[INSTALL_DIR]/flow/services/flowservice/dtd 内に配置されたファイルをコピーします。
- [INSTALL_DIR]/flow/lib/userlib に配置したファイルをコピーします。
- [INSTALL_DIR]/flow/lib/flowlib に配置した独自で作成したjarファイルをコピーします。
パイプラインサービス、フローサービス共通
[INSTALL_DIR]/jre/lib/extに配置したJDBCドライバーファイルをコピーします。
ライセンスファイル
[INSTALL_DIR]/license/license.txt
新規に登録するか、またはバックアップしたファイルからコピーすることもできます。
■フローデザイナー
バージョンアップ手順
- フローデザイナーを終了します。
- フローデザイナーをアンインストーラーを使ってアンインストールします。
- フローデザイナーのインストールフォルダを完全に削除します。
- ASTERIA Warpサーバーと同じバージョンのフローデザイナーをインストールします。
■補足
バージョン4.3以前から4.4以降へのバージョンアップ
コンポーネントヘルプが表示されないことがあります。下記FAQを参照してください。
◎FAQ「4.3.0以前から4.4.0以降にバージョンアップするとコンポーネントヘルプが表示されません」
バージョン4.8.1以前から4.9以降へのバージョンアップ
バージョン4.9でInternalDataStorageに使用しているHSQLDBのバージョンが1.8.0から2.3.2に更新したため、バージョン4.8.1以前で使用していたInternalDataStorageのデータは使用できなくなりますので注意してください。