マッパー関数(日付)
マッパー関数の中で「日付」タブに分類されている関数を使うと、日付形式の変換や、日時の計算を行う処理が可能になります。ここでは、現在の日時を返す Now 関数と、日付データを文字列に変換する FormatDate 関数を例に、関数のプロパティ設定も含め解説します。
現在の日時を出力する(Now 関数)
1.対象のマッピングウィンドウを表示し、「日付」タブの Now 関数(「現在の日時」)をマッピング領域までドラッグして配置する
2.出力先のフィールドまでドラッグして接続線をつなぐ
3.Now関数アイコンを選択し、インスペクタの「日付フォーマット」プロパティの一覧から出力フォーマットを選択する
必要に応じ「時刻を設定しない」などその他のプロパティも設定します。この例では、Now 関数を使用して、現在の日付を「yyyy/MM/dd」形式で「日付」フィールドに出力するよう設定しています。
HINT
Now 関数は、現在の日時を返すマッパー関数です。入力を持たず、プロパティ値から出力を生成します。
関数のプロパティ
各関数にはプロパティがあり、インスペクタで値を直接入力または選択したり、実行時に動的に値を設定するようにしたりできます。入力がある関数では、インスペクタの「リンク」以下に入力リンクの一覧が表示され、入力順序の入れ替えや、可能な場合は入力した値での置き換えもできるようになっています。
日付データを文字列に変換する(FormatDate 関数)
1.対象のマッピングウィンドウを表示し、「日付」 1 タブのFormatDate関数(「日時データから文 字列に変換」)をマッピング領域までドラッグして配置する
2.入力の日時データからFormatDate関数アイコンまでドラッグして接続線をつなぐ
3.出力先のフィールドまでドラッグして接続線をつなぐ
4.FormatDate関数アイコンを選択し、「日付フォーマット」プロパティの一覧から出力フォーマットを選択する
必要に応じその他の関数プロパティやフィールドも設定します。この例では、フローを実行すると、FormatDate 関数によって「日付」フィールドの値が文字列に変換され、「平成 28 年 2 月 10 日」という形式の「注文日」フィールドの値として出力されます。
HINT
「日付」タブのマッパー関数
マッパーの「日付」の分類では、以下のような関数を利用できます。
関数 | 処理内容 |
---|---|
Now(現在の日時) | 現在の日時を返す |
StrToDate(文字列から日時データに変換) | 任意フォーマットの日時文字列から、DateTime 型の日時データを生成する |
FormatDate(日時データから文字列に変換) | DateTime型の日時データを指定のフォーマットに整形する |
DateCalc(日付の計算) | 日時を加減算して出力する |
DateSplit(日時データを分解する) | DateTime型の入力値を年、月、日、曜日、時、分、秒、ミリ秒に分割する |
DateTimeEx(年月日時分秒を指定して日時データを生成) | プロパティ値または入力から日時データを組み立てる |
Holiday(休日のチェック) | 入力の日付が休日であるかどうかを判定した結果をBoolean型の真偽値(true/false)で返す |
DateTime 型は、日付とタイムゾーン、ミリ秒までの時刻を含む日付フォーマットで、「2016-02-10T16:36:44.840 JST」のような形式で表されます。