SCSK社製Dropboxアダプターについてご紹介させていただきます。
このアダプターで使えるコンポーネントは次の通りです。
Upload | Dropboxにファイルをアップロードします。 | |
Download | Dropboxからファイルをダウンロードします。 | |
ListFolder | Dropboxのフォルダ内のファイル一覧を取得します。 | |
Search | Dropbox内のファイルやフォルダを検索します。 | |
CreateFolder | Dropboxにフォルダを作成します。 | |
ShareFolder | Dropboxに共有フォルダを作成します。 | |
Delete | Dropbox内のファイルを削除します。 | |
Move | Dropbox内のファイルをコピーまたは移動します。 | |
TagsAdd | Dropboxにファイルにタグを付与します。 | |
TagsRemove | Dropboxの付与されているタグを削除します。 | |
CreateSharedLink | Dropboxのファイルやフォルダの共有リンクを設定します。 | |
RevokeSharedLink | Dropboxの設定されている共有リンクを削除します。 | |
AddFileMember | Dropboxのファイルにメンバーを追加します。 | |
RemoveFileMember | Dropboxのファイルからメンバーを削除します。 | |
AddFolderMember | Dropboxのフォルダにメンバーを追加します。 | |
RemoveFolderMember | Dropboxのフォルダからメンバーを削除します。 | |
ListMember | Dropboxのファイルに設定されているメンバーの一覧を取得します。 |
今回はアダプターを利用するための事前準備とコネクション作成方法についてご紹介させていただきます。
■事前準備
【前提条件】
既にDropboxのアカウントをお持ちであること。
【Dropbox - Webアプリ設定】
DropboxのAPIを利用するために、DropboxのWebアプリを設定してください。
Webアプリの設定には、Dropboxの開発者アカウントが必要になります。
1. 以下のURLを押下し、「Dropbox」サイトにアクセスします。
https://www.dropbox.com/developers/documentation
2. ページの上の方に「アプリコンソール」というボタンがあるので押下します。
※「アプリコンソール」というボタンが表示されていない場合、下の赤色箇所にある下矢印マークを押下します。
押下するとログインされていなければサインインの画面に切り替わります。
ログイン後、アプリのトップ画面に移ります。
3. 新しいアプリを作成するため、「Create app」を押下します。(開発アプリを作成すると、このトップ画面に作成済みのアプリが並べられます。)
4. 新しいアプリを画像のような手順で決めていきます。
5. APIを選択します。選択すると「2」のチェック項目が表示されます。
6. Dropboxに必要なアクセスの種類を選択します。
「App folder」ではDropbox内の単一のフォルダ―へのアクセス権が有されます。
「Full Dropbox」ではユーザーDropbox内の全てのファイルとフォルダーへのアクセス権が有されます。
7. アプリの名前を入力後、「Create app」を押下します。
【DropBox - アプリアクセストークンの取得】
1. アプリが作成された後、アプリの設定画面に移ります。
2. Dropboxにアクセスするための権限を変更するため「permissions」タブを押下します。
3. 下記の項目にチェックを入れます。
・files.metadata.write
・files.metadata.read
・files.content.write
・files.content.read
・sharing.write
・sharing.read
4. 画面下部にナビバーが表示されます。「Submit」を押下します。
5. 権限が変更成功され、「Permissions change successful」メッセージが表示されます。
6. アプリのトップ画面に戻ると、作成されたアプリが置かれています。
【ASTERIA Warpサーバー】
ASTERIA Warpサーバーでは事前にアダプターをインストールしておく必要があります。
アダプターファイルを事前にSCSK社より取得しサーバーにアップロードすることで適用できます。
1. フローサービス管理コンソールを起動し、管理者でログインしてください。
2. サイドバーから [システム] を選択してください。
3. ナビゲーションメニューから [アップデート]-[アダプター] を選択してください。
4. アクションバーから [アップロード] を選択してください。
5. アップロードするファイルの参照ボタンをクリックし、提供されたアダプターファイルを選択してください。
6. 適用ボタンをクリックしてください。
7. フローサービス全体の再起動が要求されますので、OKボタンをクリックしてフローサービスを再起動してください。
【フローデザイナー】
ASTERIA Warpサーバー側でアダプターが正常にインストールされたら、フローデザイナー側でコンポーネントを取得する必要があります。
手順は下記になります。
1. フローデザイナーからフローサービスへ接続
2. メニューの「ツール > コンポーネント/マッパー関数の取得」でjarファイルを取得
3. フローデザイナーを再起動
※適用するバージョンによってファイル名が異なりますので、適切なファイルをダウンロードしてください。
【外部ライブラリ】
Dropboxアダプタを利用するために必要な外部ライブラリを追加します。
ライブラリ名 | バージョン | ダウンロード先 |
okhttp | v4.12.0 | https://mvnrepository.com/artifact/com.squareup.okhttp3/okhttp |
okio | v2.10.0 | https://mvnrepository.com/artifact/com.squareup.okio/okio |
Kotlin-stdlib | v2.0.0 | https://mvnrepository.com/artifact/org.jetbrains.kotlin/kotlin-stdlib |
Kotlin-stblib-common | v2.0.0 | https://mvnrepository.com/artifact/org.jetbrains.kotlin/kotlin-stdlib-common/ |
1. 上記の外部ライブラリをダウンロードしてください。
2. フローサービスを停止してください。
3. ASTERIA WARP サーバーの下記フォルダ配下にダウンロードしたjarファイルを格納してください。
格納先フォルダ : [DATA_DIR]\system\lib\userlib
4. フローサービスを起動してください。
■RedirectURIs設定
1. アプリのトップ画面に、作成したアプリの名前をクリックします。
2. 作成したアプリの名前をクリックしたらアプリの設定画面に移ります。
RedirectURIsに下記の内容を入力して、「Add」ボタンをクリックします。
http://localhost:28080/mc/connection/callback
■フローサービス管理コンソールからコネクションの作成
1. フローサービス管理コンソールに接続します。
[設定]-[コネクション]-[HTTP]-[新規]、次の画面に遷移します。
2. 「Oauth」を使用、以下のようなコネクションを作成します。
URL | https://api.dropboxapi.com/2/ |
コールバック(※) | http://localhost:28080/mc/connection/callback |
認可 | https://www.dropbox.com/oauth2/authorize?token_access_type=offline |
トークン | https://api.dropboxapi.com/oauth2/token |
クライアントID | 作成済み開発用アプリの「App key」の値を記入 |
クライアントシークレット | 作成済み開発用アプリの「App secret」の値を記入 |
※ポート番号はASTERIAのポート番号に合わせて変更してください
3. フローサービス管理コンソールにて、コンポーネントを作成が完了したのを確認します。
4. 作成したアプリを選択して、「テスト」ボタンを押下します。
5. 次の画面に遷移したら、「続行」ボタンを押下します。
6. 次の画面を遷移したら、「許可」ボタンをクリックします。
7. 「成功」と出現すればテスト接続は成功しております。
■最後に
Dropboxアダプターを利用するために必要な事前準備、およびコネクションの作成方法についてご紹介いたしました。コネクションの作成後、接続テストが正常に行われるとDropboxアダプターの各種コンポーネントが使えます。
SCSK社製Dropboxアダプターについての詳細はSCSK株式会社へお問い合わせください。