Google BigQueryアダプターについてご紹介させていただきます。
このアダプターで使えるコンポーネントは次の通りです。
GoogleBigQueryへSELECT文を発行して結果セットをストリームとして出力します。 | |
GoogleBigQueryのテーブルに対して更新を行います。 | |
任意のSQLを実行します。 |
今回は、Google BigQueryアダプターを使うための事前準備とコネクション作成方法について紹介したいと思います。
■事前準備
[Google API Console]
次の手順に従って、クライアントID、クライアントシークレットを取得します。
- Google API コンソールにログインします。
- [プロジェクトの作成]をクリック、または既存のプロジェクトを選択します。
- メインメニューから[API Manager]を開き、[認証情報]→[認証情報を作成]→[OAuth クライアントID]をクリックします。
- [作成]をクリックします。
クライアントIDおよびクライアントシークレットが表示されます。 - [ライブラリ]→[BigQuery API]→[有効にする]をクリックします。
[ASTERIA WARPサーバー]
Google BigQueryアダプターを利用するためには事前にインストールしておく必要があります。
アダプターは[FSMC]→[システム]→[アップデート]画面にてダウンロードするか、ユーザーサイトからダウンロードしたアダプターをサーバーにアップロードすることで適用することができます。
アダプターのインストールについて詳しくは下記弊社のオンラインヘルプをご参照ください。
※アダプターのインストール後設定を有効にするためにはフローサービス全体の再起動が必要となります。
[フローデザイナー]
ASTERIA WARPサーバー側でGoogle BigQueryアダプターが正常にインストールされたら、フローデザイナー側でコンポーネントを取得する必要があります。
手順は下記になります。
- フローデザイナーからフローサービスへ接続
- メニューの「ツール > コンポーネント/マッパー関数の取得」でjarファイルを取得
- フローデザイナーを再起動
※今回ダウンロードするファイルはfccdatagooglebigquery-1806.0500.jarとなります。
■コネクションの作成
事前準備が終わりましたら、コネクションを作成します。
FSMCでコネクションを作成する手順は下記になります。
FSMC画面の[設定]→[コネクション]→[GoogleBigQuery]メニューから「新規」ボタンをクリックします。
コネクション作成画面が表示されますので、下記の通り項目を設定します。
- 接続名:コネクション名を設定します。
- プロジェクトId:Google API Consoleの事前準備で作成したプロジェクトのIdを設定します。
- データセットId:接続してテーブルを参照するデータセットのDatasetIdを設定します。
- イニシエートOAuth:GETANDREFRESHを選択します。
現在トークンが存在しない場合にはブラウザを通じてユーザーをプロンプトすることで取得されます。
トークンが存在する場合には必要に応じてリフレッシュされます。 - OAuthクライアントID:Google API Consoleの事前準備で作成したクライアントIDを設定します。
- OAuthクライアントシークレット:Google API Consoleの事前準備で作成したクライアントシークレットの値を設定します。
※デザイナーからもコネクションの設定が可能です。
■コネクションの接続テスト
Google BigQueryアダプターのコネクションが作成されたので、コネクションの接続テストを実行してみます。
今回はOAuthトークン情報を自動で取得更新するために、「イニシエートOAuth」に「GETANDREFRESH」を設定しました。この時、最初にOAuthトークンを取得するにはWARPサーバー側でブラウザが起動され、ログイン画面が表示されます。
ログインに成功するとアプリで必要なアクセス許可をリクエストする画面が表示されますので、許可をクリックします。
許可をクリックすると認証に成功し、OAuthトークンが取得されます。
また、以下のようにコネクション接続テスト成功画面も確認できます。
■最後に
Google BigQueryアダプターの利用するために必要な事前準備、およびコネクションの作成方法についてご紹介いたしました。
コネクションの作成後接続テストが正常に行われるとGoogleBigQueryGetコンポーネント、GoogleBigQueryPutコンポーネント、GoogleBigQuerySQLCallコンポーネントが使えます。
各コンポーネントの使い方については既存のRDB系のコンポーネントと同様です。
つまり、RDBGetコンポーネントの付属ツールである「SQLビルダー」、RDBPutコンポーネントの付属ツールである「テーブルの選択」ツールについても同様に使えます。
また、GoogleBigQuerySQLCallコンポーネントを利用してストアドプロシジャを実行することができます。
- GoogleBigQueryGetコンポーネントのSQLビルダー
- GoogleBigQueryPutコンポーネントのテーブルの選択