Google カレンダーアダプターについてご紹介させていただきます。
Google カレンダーアダプターで使えるコンポーネントは下記の通りです。
GoogleCalendarへSELECT文を発行して結果セットをストリームとして出力します。 | |
GoogleCalendarのテーブルに対して更新を行います。 | |
任意のSQLの実行を行います。 |
今回は、Google カレンダーアダプターを使うための事前準備とコネクション作成方法について紹介したいと思います。
■事前準備
【Google Developer Console】
Google カレンダーへ接続するためにはOAuth認証情報が必要となります。
下記の手順でOAuth認証情報を取得することができます。
- Google Developer Consoleにログインします。
- [プロジェクトの作成]をクリック、または既存のプロジェクトを選択します。
- API Managerで、[認証情報]→[認証情報を作成]→[OAuth クライアントID]をクリックします。
- アプリケーションの種類は、[その他]を選択します。
- [作成]をクリックします。クライアントIDとクライアントシークレットが表示されます。
- [ライブラリ]→[Google Calendar API]→[有効にする]をクリックします。
【ASTERIA WARPサーバー】
Google カレンダーアダプターを利用するためには事前にインストールしておく必要があります。
アダプターは[FSMC]→[システム]→[アップデート]画面にてダウンロードするか、ユーザーサイトからダウンロードしたアダプターをサーバーにアップロードすることで適用することができます。
アダプターのインストールについて詳しくは下記弊社のオンラインヘルプをご参考ください。
※アダプターのインストール後設定を有効にするためにはフローサービス全体の再起動が必要となります。
【フローデザイナー】
ASTERIA WARPサーバー側でGoogle カレンダーアダプターが正常にインストールされたら、フローデザイナー側でコンポーネントを取得する必要があります。
手順は下記になります。
- フローデザイナーからフローサービスへ接続
- メニューの「ツール > コンポーネント/マッパー関数の取得」でjarファイルを取得
- フローデザイナーを再起動
※今回ダウンロードするファイルはfccdatagooglecalendar-1712.0431.jarとなります。
■コネクションの作成
事前準備が終わりましたら、コネクションを作成します。
FSMCでコネクションを作成する手順は下記になります。
FSMC画面の[設定]→[コネクション]→[GoogleCalendar]メニューから「新規」ボタンをクリックします。
コネクション作成画面が表示されますので、下記の通り項目を設定します。
- 基本タブ
- 接続名:コネクション名を設定します。
- イニシエートOAuth:GETANDREFRESHを選択します。
現在トークンが存在しない場合にはブラウザを通じてユーザーをプロンプトすることで取得されます。トークンが存在する場合には必要に応じてリフレッシュされます。 - OAuthクライアントID:Google Developer Consoleの事前準備で作成したクライアントIDを設定します。
- OAuthクライアントシークレット:Google Developer Consoleの事前準備で作成したクライアントシークレットの値を設定します。
※デザイナーからもコネクションの設定が可能です。
■コネクションの接続テスト
Google カレンダーアダプターのコネクションが作成されたので、コネクションの接続テストを実行してみます。
今回はOAuthトークン情報を自動で取得更新するために、「イニシエートOAuth」に「GETANDREFRESH」を設定しました。この時、最初にOAuthトークンを取得するにはWARPサーバー側でブラウザが起動され、ログイン画面が表示されます。
ログインに成功するとアプリで必要なアクセス許可をリクエストする画面が表示されますので、許可をクリックします。
許可をクリックすると認証に成功し、OAuthトークンが取得されます。
また、以下のようにコネクション接続テスト成功画面も確認できます。
■最後に
Google カレンダーアダプターの利用するために必要な事前準備、およびコネクションの作成方法についてご紹介いたしました。
コネクションの作成後接続テストが正常に行われるとGoogleCalendarGetコンポーネント、GoogleCalendarPutコンポーネント、GoogleCalendarSQLCallコンポーネントが使えます。
各コンポーネントの使い方については既存のRDB系のコンポーネントと同様です。
つまり、RDBGetコンポーネントの付属ツールである「SQLビルダー」、RDBPutコンポーネントの付属ツールである「テーブルの選択」ツールについても同様に使えます。
- GoogleCalendarGetコンポーネントのSQLビルダー
- GoogleCalendarPutコンポーネントのテーブルの選択
なお、Google カレンダーアダプターで使えるSQL文、またはデータ・モデルについては下記のCData社のオンラインヘルプもあわせてご確認頂ければと思います。
- CData JDBC Driver for Google Calendar 2017J > SQL準拠
- CData JDBC Driver for Google Calendar 2017J > データモデル
今回の紹介はここまでです。