前回はGoogle スプレッドシートアダプターを使用するための事前準備とコネクションの作成について紹介しまいた。
今回はGoogleSheetsGetコンポーネントをフローで実際に使用してみます。
Google スプレッドシートへのアクセスはCData Software Inc.社の提供する技術を利用してRDBのようにSQLでアクセスする手段を提供します。従って、基本的な操作方法は一般的なRDBGetコンポーネントと同じですが、CData固有のSQLステートメントや利用できるデータモデルについて詳細は下記のCData社のオンラインヘルプも参考にしてください。
- CData JDBC Driver for GoogleSheetsのオンラインヘルプ
http://cdn.cdata.com/help/GLB/jdbc/
先ずは、Google スプレッドシート側のデータを確認してみましょう。
スプレッドシート名が「ASTERIA Sheets」、シート名が「パートナー一覧」であるシートに2行のデータがあります。
それでは上記の2行のデータをGoogleSheetsGetコンポーネントを利用して取得し、CSVファイルへ書き込む処理を行うフローを作成してみたいと思います。
■フローの作成
先ずは、GoogleSheetsGetコンポーネントの設定について紹介します。
GoogleSheetsGetコンポーネントはRDBGetコンポーネントと同様にSQLビルダーを利用して実行するSQL文を自動的に生成することができます。
- GoogleSheetsGetコンポーネントの設定
- GoogleSheetsGetコンポーネントのコネクション名プロパティに作成しておいたGoogle スプレッドシートコネクション名を指定します。
- GoogleSheetsGetコンポーネントをダブルクリック又は、右クリックして表示されるメニューから「SQLビルダー」をクリックし、SQLビルダーを起動します。
- テーブル一覧にてシート名が表示されますので読み込むシートとフィールドを指定します。
ここでは「パートナー一覧」シートとすべての項目を指定します。
ちなみに、テーブル一覧ペインで表示される「Spreadsheets」はユーザーのスプレッドシートとその関連情報のリストが確認できるビューとなります。 - 設定内容に応じてSQLビルダーがSQL文を自動生成しますので、OKボタンをクリックして保存します。
自動生成したSQL文をSQLビルダーの「SELECTテスト」機能を使って、実際にSQL文を発行して結果を確認することができます。
ご覧の通り、GoogleSheetsGetコンポーネントの操作方法はRDBGetコンポーネントと同じです。
次に、上記の設定を元にフローを作成し、フローの実行結果を確認してみたいと思います。
- フローの構成
- フローの実行結果(CSVファイル)
Google スプレッドシート「ASTERIA Sheets」の「パートナー一覧」シートの2件のデータを正常にCSVファイルに書き込むことができました。
「Id」はキー項目で各データに割り当てられたID情報が表示されます。
GoogleSheetsGetコンポーネントの紹介はここまでです。
次回はGoogleSheetsPutコンポーネントの紹介とフローを利用してデータを書き込む処理をやってみたいと思います。