フローサービスのトラブルシューティング

フローサービスの開発、運用時にトラブルが発生したときの対処方法について説明します。

  1. ログを参照してエラーの発生場所を特定する
  2. エラーに対する確認事項
  3. キーワードを使用して情報を検索する
  4. エラーの原因が特定できない場合

 

1. ログを参照してエラーの発生場所を特定する

エラーが発生またはサービスが異常終了した場合には、主にFlowServise.log、asteria.logを確認します。それ以外のログは、これらのログの内容を確認後に必要に応じて参照します。
まず、ログでエラーコードを確認します。

例) AFRM_I_3001
 「エラーの分類」_「エラーのレベル」_「エラーの詳細番号」

コードの「エラーレベル」がF(致命的エラー)またはE(エラー)で出力されている場所を確認し、「エラーの分類」でおおよそのエラーの原因を想定し、コードに続いて出力されたメッセージを確認します。

ログの参照についてはドキュメント「フローサービスログ」を参照してください。

2. エラーに対する確認事項

1.でログを参照して発生している現象とエラーの原因を確認し、以下の事項をチェックします。
いずれの場合も、正常に動作していた状態から環境を追加、変更したことがあった場合はそれらの影響の有無を確認してください。

発生している現象/エラーの発生場所

●サーバーの起動/停止

【確認事項】
・サーバーを起動したアカウント、権限などを再度確認してください。

FAQで次のカテゴリーまたは全体を検索、参照してみてください。
「インストール/バージョンアップ」
「動作環境」
「運用」

●フローサービス管理コンソール/フローデザイナー

【確認事項】
・フローデザイナーの場合、ASTERIA Warpサーバーとフローデザイナーのバージョンが一致しているか再度確認します。

FAQで次のカテゴリーまたは全体を検索、参照してみてください。
「インストール/バージョンアップ」
「管理コンソール」
「フローデザイナー」

●コンポーネントエラー

FlowService.logに出力されたエラーコードが FLEX_E_2055 の場合、コンポーネントの実行エラーです。

【確認事項】
・エラーコードに続いて出力されたメッセージの内容から原因を調査します。

FAQでカテゴリー「エラーメッセージ」または全体を検索、参照してみてください。

▽データベース/FTP/メール/HTTP/SOAPなど

外部システムと連携するコンポーネントの場合(データベース/FTP/メール/HTTP/SOAPなど)、接続先に問題がある可能性もあります。その場合は、エラーコードのメッセージから該当する接続先を調査し、適切な対処を行ってください。

◎ログから現象が発生した時間帯を確認し、その時間帯のネットワークの状態、接続先の稼働状態を確認します。

◎接続先のサーバーがASTERIA Warp以外から接続可能かを確認します。

◎データベースの場合、使用しているJDBCドライバーのバージョン、ファイルの設置場所、アクセス権限などを確認します。

3. キーワードを使用して情報を検索する

キーワードを使って、ADN内のFAQ技術情報からエラーの内容を検索したり、製品マニュアルで仕様や制限事項を確認したりしてください。
検索例:「タイムアウト」「メモリ」「SQL JDBC」「SSL」「HTTP」など

4. エラーの原因が特定できない場合

以上でエラーの原因が特定できない場合には、下記の【提供情報】をご準備の上、サポートへお問い合わせください。
※サポートへの問い合わせには、製品購入とは別途、保守契約が必要になります。

問い合わせの際のテンプレートを以下に用意しましたのでご利用ください。
データベース/FTP/メール/HTTP/SOAPなど外部連携について
サーバーの起動/停止などサーバーについて
管理コンソール/フローデザイナーについて
Excelコンポーネントについて
作成したフローの動作について
上記以外

【提供情報】

◎ASTERIA Warpのバージョン
例)ASTERIA Warp 1703.0335 など

使用しているASTERIA Warpのバージョンは次の方法で確認することができます。

サーバーのバージョン
・フローサービス管理コンソールの「サーバ情報」ページ

__________2017-11-02_19.10.30.png
・フローサービスのシステムログ(asteria.log)の起動時のログ
・パイプラインコーディネーターの「Setting」-「システム情報」ページ
・パイプラインサービスのシステムログ(pipelne.log)の起動時のログ
サーバーを起動しない状態では、[INSTALL_DIR]/server/license (バージョン4.9.1以下では[INSTALL_DIR]/license)フォルダーのASTERIABuildNumber.txtファイルの中身で知ることもできます。

フローデザイナーのバージョン
・フローデザイナーのメニュー「ヘルプ」-「バージョン情報」
__________2017-11-02_19.00.09.png

◎ASTERIA Warpのプラットフォーム(OS)、サービスパック
例)Microsoft Windows Server 2008 R2

◎外部システムと連携している場合、接続先の製品名、バージョン、OSなど
例)Microsoft SQL Server 2008, Windows Server 2008 R2

◎起きている現象
できるだけ詳しい状態、行った操作手順、現象の発生頻度、発生のパターンなど
例)1日の最初に発生する
  負荷が高い時に発生しやすい等

◎現象の再現性、手順、再現フロー
弊社にて同様の手順を行った場合の再現性、その手順とフローなど

◎添付ファイルで送付するデータやログ等
現象発生当日のフローの動作ログ
[DATA_DIR]/logディレクトリ配下
- asteria.log(.yyyy-MM-dd)
- asteria-console.log(.yyyy-MM-dd)
- FlowAccess.log(.yyyy-MM-dd)
- FlowCompile.log(.yyyy-MM-dd)
- FlowService.log(.yyyy-MM-dd)
- mcapi-access.log(.yyyy-MM-dd)
- mcapi.log(.yyyy-MM-dd)
バージョン4.9.1以下のときは[INSTALL_DIR]/flow/logディレクトリ配下

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