ASTERIA WARPを運用されているお客様で運用時の死活監視を行われていらっしゃる方も多数いらっしゃいます。
今回は、ASTERIA WARPの死活監視を行う上で単純で有効な方法の一つをご紹介します。
それは、HTTP Start > HTTP EndだけのFlowを用意し、監視ツールから定期的にそのFlowを呼ぶというものです。
監視ツール側では、上記Flowを呼び、Response Codeが予期されたもの(例えば200 OK)であるかどうかを監視します。
この方法のメリットとして以下のようなものが挙げられます。
- Flowを実行することによってFlow処理が正常に運用できているかの確認ができる
- Flow Worker(実行スレッド)が正常に処理を受け付けている事を確認できる
- RequestからReturnまでの時間を計測する事で実行スループットも監視できる
一般的なプロセス監視の場合、何らかの障害により、終了できなくなったFlowが溜まってしまい、後続フローが実行できない状態となってもプロセス監視上は正常状態と認識されますが、先の方法では、Flowそのものが実行できない状態の場合、HTTP RequestがTimeoutするなど、異常が検知できます。
さらに、Enterprise版で追加された優先実行モードも実行設定でそれぞれ用意することで、監視間隔を個別設定できるなど、調整も可能となります。
また、監視用フローでHTMLデータを返すようにしたり、状態情報を収集しHTML化して返すような処理を加えることで、よりインテリジェントな監視処理も可能となります(ただし、処理を付加しすぎると監視処理が負荷となってしましますのでほどほどに)。
死活監視ソフトをご用意いただかなくても、運用状況をブラウザでちょっと確認したいといった用途にも応用できますので、ご興味があれば是非お試しください。