前回に引き続き、NotesRESTコンポーネントの紹介になります。
前回はNotesRESTコンポーネントの機能と設定方法についてご紹介しました。今回はNotesRESTコンポーネントをFlowで実際に使用してみます。
Notes 9.0のヘルプからインデックス情報を取得することにします。
対象のアプリケーションは「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」にします。
アプリケーションの内容は以下のようなものになります。
まず、おさらいもかねて以前からあるNotesGetAdvコンポーネントを使用してインデックスの情報を取得してみます。
上記のようなFlowを作成して、NotesGetAdvコンポーネントをダブルクリックして、Notesビルダーを起動します。
Notesデータベースで「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」を選択し、ビューからフィールド情報を取得します。
このFlowを実行してみると、インデックスの内容を取得できました。
今回はDomino、Notes、WARPの全てを1つのPCにインストールしているからなのか、1366msで取得できました。さすがのノーツクライアント、速いです。
では、新しいNotesRESTコンポーネントで同じ内容を取得してみます。
上記のようなFlowを作成して、NotesRESTGetコンポーネントをダブルクリックして、Notesビルダーを起動します。
Notesデータベースで「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」を選択し、ビューからフィールド情報を取得します。
エラーになりました。
Notesデータベース「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」へRESTからアクセスするには設定が必要になります。Notesビルダーを一旦閉じます。
まずIBM Domino Designerで対象の「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」を開きIndexビューに「IBM Domino データサービスの操作を許可」にチェックを入れて保存します。
次に、IBM Notes で「IBM Domino Administrator 9.0.1 Social Edition Help」のプロパティの「IBM Domino データサービスを許可」で「ビューと文書」を選択します。
準備ができたので、フローデザイナーに戻ってNotesRESTGetコンポーネントをダブルクリックしてNotesビルダーを起動し、ビューでIndexを指定します。
今回はフィールド情報を取得できました。
では、フローを実行してみます。
無事インデックスの内容を取得できました。
しかしながら、実行時間は24264msとなってしまいました。
取得対象が約2300レコードで、1レコードづつHTTPの通信と結果の解析が行われるのが原因ですが、実行時間がNotesGetAdvコンポーネントの17倍とは少し時間がかかっていますね。
Notesクライアントを必要とせず、64ビット環境で動作するなどNotesRESTGetコンポーネントにはメリットがありますが、パフォーマンスに注意が必要という結果になりました。
今回はNotesRESTGetコンポーネントでデータを取得する例のご紹介でした。