前回に引き続き、TableauMakeTdeコンポーネントの紹介になります。
弊社では先日、ASTERIAの導入社数5,000社を記念して「Infoteria Green Activity」という活動を始めました。参照記事(http://www.infoteria.com/jp/news/press/2015/06/17_01.php)
この記事の中で私は初めて知ったのですが、日本の森は国土の約7割を占めていて、森林率はなんと世界第3位。
東京で暮らしていると、日ごろ森を見ることはほとんどないのでちょっと驚きです。
では日本の都道府県別の森林率ってどうなんでしょう?
ということでTableauを使ってグラフや地図で表示してみたいと思います。
林野庁のサイト[1]にデータがあるのでこれを使ってみます。
このサイトではWebページ上にデータが表示されています。しかし、TableauではWebページ上のデータを直接取り込むことができません。
そこでWARPのフローサービスの出番です。
Tableauとの連携でフローサービスを使うと次のようなメリットがあります。
・Tableauが接続できないデータソースへの接続
・マッパー関数を利用したデータの加工
それではフローを作成してみましょう。
フローの全体図は次のようになります。
RecordFilterコンポーネントで不要な行を削除した時点ではデータは次のようになっています。
都道府県 | 森林率 |
---|---|
北海道 | 71% |
青森県 | 66% |
・・・ | ・・・ |
沖縄県 | 46% |
森林率が%形式の文字列になっているので、0.71のような小数点の数値に変換します。
TableauMakeTdeコンポーネントでは、保存先ファイルパスの指定とコンポーネントをダブルクリックして表示されるダイアログでテーブル定義を設定するだけです。
出力されたデータ抽出ファイルをTableauで表示してみます。
森林率第1位は高知県でした。意外にも埼玉、茨城、千葉は東京よりも森が少ないんですね。
今回はWeb上のデータから抽出データを作成しましたが、WARPを使えば他にもTableauが対応していないデータソースから抽出ファイルを作成することができます。
例えばREST APIで提供されているデータであればRESTコンポーネントを使って取り込めますし、kintoneのデータであればkintoneアダプターを使えば取り込めます。
また、データをそのまま取り込むのではなく、不要な部分を削除したり整形してからTableauに取り込みたいケースは多々あります。
そんな場合にデータの加工が得意なWARPを使えば、期待通りのデータを作り出すことができます。
みなさんもTableauとASTERIA WARPを使って、いろいろな分析にチャレンジしてみてください。
[1] 出典:林野庁ホームページ(http://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/genkyou/h24/1.html)