WARP4.9のExperimental BuildでNotesRESTコンポーネントが公開されました。
追加されたコンポーネントは、NotesRESTGet、NotesRESTPut
、NotesRESTViewGet
の3コンポーネントです。
利点
各NotesRESTコンポーネントは、Domino data serviceを使用してNotesデータベースから情報を取得しますので、以下の利点があります。
- NotesAPIライブラリ(Notes.jar)をコピーする必要がありません
既存のNotesGetAdv、NotesPutAdvコンポーネントは、NotesAPIライブラリとNotesクライアントを利用して情報を取得していましたが、NotesRESTコンポーネントが利用するDomino data service はRESTベースなので、NotesAPIライブラリとNotesクライアントは必要ありません。 - 64ビット環境でも動作します
既存のNotesGetAdv、NotesPutAdvコンポーネントは、NotesAPIライブラリとNotesクライアントを利用して、Notesクライアントの実行環境と同じ32ビット版以外では動作させることができませんでした。NotesRESTコンポーネントはNotesクライアントを使用しないため、64ビット版のASTERIA WARPで使用することができます。
機能
NotesRESTGet、NotesRESTPutコンポーネントの機能は、NotesGetAdv、NotesPutAdvコンポーネントとほぼ同機能になります。
NotesRESTViewGetコンポーネントは、Notesデータベースのビューに特化したコンポーネントでビューの列をそのまま指定し値を取得します。また、各プロパティを指定することでより詳細にデータの取得対象を指定することができます。
また、今回のExperimental BuildではNotesビルダー起動時にコネクションプロパティが設定されていない場合、コネクションを選択、もしくは新規に作成できるようになっています。お試しください。
設定サンプル
1.コネクションを使用しないで直接URL指定する場合
- 接続先サーバー 192.168.1.1
- 接続先ポート 30080
- ユーザー名 Administrator
2.NotesRESTPutコンポーネントで更新対象を検索文字列で指定する場合
- フィールド「Value1」で値に「REST 0010」を持つデータ
※全文検索が有効である必要があります。
3.NotesRESTViewGetコンポーネントでソートキーを指定する場合
Value3という列で値に2016を含むデータを降順でソートして10件取得します。
- ソートキー Velue3
- ソート順 降順
- ソートマッチキー 2016
- 取得行数 10
※Value3の列で「ソート」プロパティに「降順」を設定する必要があります。
注意
NotesRESTコンポーネントでノーツデータベースへアクセスするには、IBM Domino Admin、IBM Domino Designer、IBM Notesでの各種設定が必要になります。詳しくはIBM社のドキュメントを参照してください。
※NotesRESTGetコンポーネントで、内容に日本語を含む添付ファイルを取得する場合に正常に取得できない場合があります。
※NotesRESTPutコンポーネントで、日本語を含むファイル名の添付ファイルを追加、更新する場合にファイル名に文字化けが発生、もしくは処理に失敗することがあります。
※各NotesRESTコンポーネントのNotesビルダーでは、フォームを指定してのフィールド取得機能がありません。
※公開されたW-EX15003において、URLプロパティーの最後に「/」を付けると正常に動作しない不具合があります。