Oracle NetSuiteアダプターがリリースされました。
Oracle NetSuiteアダプターで使えるコンポーネントは下記の通りです。
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Oracle NetSuiteへSELECT文を発行して結果セットをストリームとして出力します。 |
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Oracle NetSuiteのテーブルに対して更新を行います。 |
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任意のSQLの実行を行います。 |
今回は、Oracle NetSuiteアダプターを使うための事前準備とコネクションの作成方法についてご紹介させていただきます。
■事前準備
[Oracle NetSuite]
Oracle NetSuiteへ接続するためにはユーザー、パスワード情報以外にもアカウントID情報が必要となります。
- アカウントIDの確認
アカウントIDはNetSuiteにログインし、[設定]メニューから[会社]→[会社情報]画面で確認することができます。
また、Oracle NetSuiteアダプターはNetSuite Webサービス経由でNetSuiteと通信します。
そのため、下記の通りWebサービスにアクセスする権限を接続ユーザーに与える必要があります。
- Webサービスのロールを作成
- NetSuiteにログインし、[設定]メニューから[ユーザー/ロール]→[ロール管理]→[新規作成]に進みます。
- [許可]→[設定]をクリックし、[Webサービス]ロールを追加します。
その他、さまざまなエンティティやトランザクションを扱うために必要な権限を追加します。 - [設定]メニューから[ユーザー/ロール]→[ユーザー管理]に進み、ユーザーを選択します。
- [アクセス]タブで、新規作成したロールを追加しユーザーを保存します。
- ユーザーのロールをWebサービスのデフォルトロールに設定
- NetSuiteにログインし、[設定]メニューから[インテグレーション]→[Webサービスのプリファレンス]に進みます。
- [名前]メニューからユーザーを選択します。[WEBサービスデフォルトロール]メニューで、新規作成したロールを選びます。
- [追加]をクリックして変更を保存します。
※上記について詳しくは下記のCData社のオンラインヘルプも合わせてご参考ください。
・CData NetSuiteのオンラインヘルプ
[ASTERIA WARPサーバー]
Oracle NetSuiteアダプターを利用するためには事前にインストールしておく必要があります。
アダプターは[FSMC]→[システム]→[アップデート]画面にてダウンロードするか、ユーザーサイトからダウンロードしたアダプターをサーバーにアップロードすることで適用することができます。
アダプターのインストールについて詳しくは下記弊社のオンラインヘルプをご参考ください。
・[FSMC > システム > アップデート]のオンラインヘルプ
※アダプターのインストール後設定を有効にするためにはフローサービス全体の再起動が必要となります。
[フローデザイナー]
ASTERIA WARPサーバー側でOracle NetSuiteアダプターが正常にインストールされたら、フローデザイナー側でコンポーネントを取得する必要があります。
手順は下記になります。
- フローデザイナーをフローサービスに接続
- メニューの「ツール > コンポーネント/マッパー関数の取得」でjarファイルを取得
- フローデザイナーを再起動
※今回ダウンロードするファイルはfccdatanetsuite-1703.6381.jarとなります。
■コネクションの作成
事前準備が終わりましたら、コネクションを作成します。
FSMCでコネクションを作成する手順は下記になります。
- FSMC画面の[設定]→[コネクション]→[NetSuite]メニューから「新規」ボタンをクリックします。
- コネクション作成画面が表示されますので、下記の通り項目を設定します。
- 基本情報
- 接続名:コネクション名を設定します。
- アカウントId:NetSuiteの会社情報画面で確認したアカウントIdを設定します。
- ユーザー:ユーザーIDを設定します。
- パスワード;パスワードを設定します。
※ログ、プロキシの設定については必要に応じて設定してください。
- 詳細情報
※必要に応じて詳細プロパティを設定します。
※デザイナーからもコネクションの設定が可能です。
■コネクションの接続テスト
Oracle NetSuiteアダプターのコネクションが作成されたので、コネクションの接続テストを実行してみます。
ご覧の通り、接続テストが成功したメッセージが確認できます。
■最後に
Oracle NetSuiteアダプターを利用するために必要な事前準備、およびコネクションの作成方法についてご紹介いたしました。
コネクションの作成後接続テストが正常に行われるとNetSuiteGetコンポーネント、NetSuitePutコンポーネント、NetSuiteSQLCallコンポーネントが使えます。
各コンポーネントの使い方については既存のRDB系のコンポーネントと同様です。
つまり、RDBGetコンポーネントの付属ツールである「SQLビルダー」、RDBPutコンポーネントの付属ツールである「テーブルの選択」ツールについても同様に使えます。
- NetSuiteGetコンポーネントのSQLビルダー
- NetSuitePutコンポーネントのテーブルの選択
なお、Oracle NetSuiteアダプターで使えるSQL文、またはデータモデルについては下記、CData社のオンラインヘルプも合わせてご確認頂ければと思います。
今回の紹介はここまでです。