環境:ASTERIA Warp 1912
※2020/5/11時点の情報です。
- Oracle Autonomous Databaseの構築
Oracle Cloudのコンソールでメニューバー(またはクイック・アクション)から「Autonomous Transaction Processing(ATP)」または「Autonomous Data Warehouse(ADW)」を選択し、作成します。
今回の設定内容は
Oracle Autonomous Databaseの基本情報の指定
表示名:AW TEST(任意)
データベース名:awtest(任意)
ワークロード・タイプ:ADWの場合、データ・ウェアハウス。ATPの場合、トランザクション処理。
デプロイメント・タイプ:共有インフラストラクチャ
データベースの構成
データベースバージョン:19c(または18c)
OCPU数:1
ストレージ(TB):1
自動スケーリング:オン
管理者資格証明の作成
ユーザー名:ADMIN(変更不可)
パスワード&パスワードの確認:(パスワードを入力)
ネットワーク・アクセス:すべての場所からセキュア・アクセスを許可
ライセンス・タイプ:ライセンス込み
作成ボタンをクリックすると作成されます。完了まで数分かかります。
ライフサイクル状態が使用可能になると「DB接続」ボタンが有効になるので、クリックします。
ウィンドウより「ウォレットのダウンロード」ボタンをクリックするとパスワード入力画面に遷移するので、パスワードを設定し「ダウンロード」ボタンよりzipファイル(Wallet_dbname.zip)をダウンロードします。
zipファイルは安全な場所で展開しておきます。
このウォレットはあとでデータベースと接続を行う時に必要になります。
- Oracle Autonomous Databaseとの接続設定(コネクションの作成)
コネクションの作成には
・JDBCドライバー
・1で取得したウォレット
が必要です。
まず、JDBCドライバーをダウンロードします。
https://www.oracle.com/database/technologies/appdev/jdbc-downloads.html
ウォレットを使用した接続ではojdbc8.jarの他にoraclepki.jar、osdt_cert.jar、osdt_core.jarも必要です。4種類ダウンロードし、ASTERIA Warpに登録します[2]。
準備ができたらコネクションを作成します[3]。
接続名:コネクション名
データベースタイプ:Oracle(Thin)
ドライバー:oracle.jdbc.OracleDriver
URL:jdbc:oracle:thin:@dbname_high?TNS_ADMIN= tnsnames.oraのロケーション
ユーザー名:ADMIN
パスワード:DB作成時に設定したパスワード
dbnameは、1で作成したデータベース名。
tnsnames.oraのロケーションは、1でダウンロード、展開したウォレットフォルダーのパス。ウォレットフォルダー内にtnsnames.oraファイルがあります。
具体的に本記事の場合は以下のように入力します。
jdbc:oracle:thin:@awtest_high?TNS_ADMIN=C:\\test\\Wallet_awtest
設定ができたらコネクションを保存し、接続テストを行います。
成功となることを確認します。失敗の場合はエラー内容を確認してください。
- フローでDB操作
DBにテーブルを作成し、データの登録や取得を行ってみます。
CSVデータをDBに登録してみます。
CSVファイルを読み込んでDBに登録するフローを作成します。
登録設定手順も通常のDBと同じです。
実行し、DBに登録されました。
今度はそのデータを取得してみます。
データを取得し、CSVファイルとして出力するフローを作成します。
もちろんSQLビルダーも使えます。
実行するとCSVが生成され、データが取得できました。
参考URL:
[1] JDBC Thin接続とウォレット
[2] JDBCドライバーの登録方法
https://support.asteria.com/hc/ja/articles/229088127
[3] コネクションの作成