日本マイクロソフト主催のイベント「de:code」が先月末に開催されました。ASTERIA WARPをご利用の開発者の方で参加された方も多いかと思います。私はMicrosoftの最新情報に興味があったため、主にDevicesトラックセッションに参加しました。そこでMicrosoft "Project Siena"について初めて知り「これは使える!」と思いましたので、WARPの「フローサービス管理コンソールAPI」と連携させてご紹介します。
Microsoft "Project Siena"とは
- 高度なプログラミングスキルなしで Windows 8 タブレットアプリを開発できるタブレットアプリ
- みんな大好きExcelやRESTなどでデータバインドができる
- きれいなUIが簡単にすぐできる
以上、セッションに参加してのMicrosoft "Project Siena"の概要というか感想です。RESTでデータ取得できると聞けば、WARPの各種APIを使いたくなりますよね。っということで、WARP4.8で追加された「管理コンソールAPI」を使用してWindows8タブレットアプリでログを表示してみることにします。
開発手順
- Microsoft "Project Siena"のインストール
- WARPの環境設定
- Microsoft "Project Siena"で開発
開発環境
以下のように2台の環境で開発を行いました。
- ASTERIA WARPが起動する環境:IPアドレス「192.168.1.1」
- Microsoft "Project Siena" で開発する環境:IPアドレス「192.168.1.2」
Microsoft "Project Siena"のインストール
ストアのアプリの検索に「microsoft project siena」と入力すると見つかりますので、インストールします。
WARPの環境設定
起動している環境のIPアドレスは192.168.1.1、各種ポート番号はデフォルトとします。
今回使用する「フローサービス管理コンソールAPI」のポート番号は28080です。
「フローサービス管理コンソールAPI」のテストを行うための画面もありますので、APIのみの動作を確認する場合に使用してみてください。
Microsoft "Project Siena"で開発
作成するアプリは以下のように左右に分割した構成で、左にINFOログ以上、右に指定したレベル以上のログを表示します。これは、APIのパラメーターを変えて使用しています。
まず稲妻タイルからMicrosoft "Project Siena"を起動します。
右上の マークからUIアイテムを選択・追加します。
追加できるUI用のLabelやButtonなどが表示されます。今回ログ表示に使用するのは、Galleriesですのでアイコンをクリックします。
Gallerisにも色々な種類がありますが、Text Gallery(縦に表示するタイプ)をクリックします。アイコンが並んでいると、ついついドラッグアンドドロップで配置したくなりますが、アイコンをクリックすると左上の既定の位置に配置されます。
Text Galleryを配置すると、Galleryのデータに「TextualGallerySample」が指定してあり、データの配置がわかりやすくなっています。
GalleryのItem内の各データ(Heading1やSubtitle1など)はそれぞれ配置やデザインの変更も可能です。
デザインの変更は画面下に並んでいる、Font、Size、Style、Colorなどを使用します。
Galleryの各Itemのデータ設定は、Galleryを選択状態にしたときに左下に表示される「Items」から行います。
まずは簡単にMicrosoft "Project Siena"を使ってみるところまでを紹介しました。
次回は「Data Sources」への追加手順や追加したData SourceのText Galleryへの設定など、開発時に壁にあたりそうな所について説明します。