バージョンアップにつきましては「ASTERIA Warp/Warp Liteバージョンアップ手順」をご覧ください。
■ASTERIA Warpのフォルダ構成
インストールしたASTERIA Warpのファイルの置き場所は大きく2カ所あります。
- インストールフォルダ(以下、[INSTALL_DIR]と表記します)
サーバーの実行ファイルや各種設定ファイルが置かれます。 - データフォルダ(以下、[DATA_DIR]と表記します)
ユーザー情報やスケジュール情報などのデータやユーザーが作成したフローが置かれます。
※管理コンソールで、ユーザーのホームディレクトリを[DATA_DIR]以外の絶対パスで設定を変更している場合は注意が必要です。
■新環境への移行手順
事前準備
- フローの実行環境を移行するためには、移行元のフローサービスのすべてのユーザー情報を移行する必要があります。移行する必要のないユーザーが存在する場合には、あらかじめ移行元のフローサービスの管理コンソール「ツール」-「アカウント」で必要のないユーザーを削除してください。
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移行元のフローサービスの管理コンソールで設定した内容はすべて再設定する必要がありますので、管理コンソールの次の画面の設定内容を取得し保存しておきます(画面キャプチャ等)。
(1) 「設定」-「プロキシ」の設定内容
(2) 「設定」-「SSL」の各画面の設定内容
(3) 「設定」-「ログ」の各画面の設定内容
(4) 「設定」-「通知」の設定内容
(5) 「設定」-「サービス」の各画面の設定内容
(6) 「ツール」-「アカウント」の各ドメイン、各ユーザーの設定内容
(7) 「ツール」-「サービス」の各サービスの自動起動の設定 - 移行元のフローサービスから実行設定を下記の手順でエクスポートします。
(1) 移行元のフローデザイナーを起動します。
(2) 移行元のフローデザイナーから移行元のフローサービスに接続します。
(3) 実行設定の画面から「エクスポート」をクリックします。
(4) エクスポートの画面では「ファイル名」として実行設定が保存されるローカルのファイルを指定します。また、「保存先」として「ローカル」を、「プロジェクトのエクスポート」として「エクスポートしない」を選択し「OK」ボタンをクリックします。
※上記を移行元のフローデザイナーに存在するすべてのユーザーで行います。
- 移行元のフローサービスを停止します。(ライセンスの契約上、移行元と移行先のフローサービスを同時に起動することはできません。)
- 移行先の環境にフローサービスをインストールします。
※インストール方法については、「ADN>製品ドキュメント>インストールガイド」を参照してください。
移行手順
- 下記手順で移行先のフローサービスにアカウントを作成します。
・フローサービスを起動します。
・移行元のフローサービスに存在するすべてのユーザーを、移行先のフローサービス管理コンソールで新規に作成します。
※作成するユーザーのドメイン名、ユーザー名は、移行元のフローサービスでのドメイン名、ユーザー名と同じ名前にしてください。
- 移行先のフローサービスを停止し、下記のシステム関連ファイルを移行元からコピーし、移行先の同じ位置に設置します。
(1)システムコネクション
[DATA_DIR]/system/conf/connections/asconnections.xconf
(2)JDBCドライバ
[DATA_DIR]/system/lib/drivers
(3)DTD(フローの中で DTD を使用していない場合、フォルダ自体が存在しないので移行は不要です。)
[DATA_DIR]/sytem/schema
(4)カレンダー(スケジューラーの休日設定)
[DATA_DIR]/data/schedule/holiday
(5)プロジェクト情報
[DATA_DIR]/home/asu/ProjectMap.xconf
- OSのファイル操作で、移行元のユーザーごとのプロジェクトファイル(*xfp)とその関連ファイルを移行先の同じ場所にコピーします。
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移行先のフローサービスを起動し、プロジェクトの登録を次のいずれかの方法で行います。
・フローデザイナーよりプロジェクトを保存します。
・flow-ctrlコマンドを使用してプロジェクトの登録します。
使用例) regist project Project1.xfp -s
詳しくはフローサービスマニュアルのflow-ctrlコマンドリファレンスを参照してください。
- 事前準備3でエクスポートした実行設定を、移行先にインポートします。
(1)フローデザイナーを起動し、実行設定の画面から「インポート」をクリックします。
(2)「開く」画面右側の「接続先」「更新オプション」「実行可能オプション」を選択します。
(3)事前準備3でエクスポートしたXMLファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。
※上記手順をすべてのユーザー分行います。
- 事前準備1で取得した管理コンソールの設定を、移行先の管理コンソールから手動で設定してください。
- 移行先のフローサービスを再起動し、各種設定を反映させます。