ASTERIA Warpサーバーを別のサーバーに移行するには?(ASTERIA Warp 1610以降)

バージョンアップにつきましては「ASTERIA Warp/Warp Liteバージョンアップ手順」をご覧ください。

■ASTERIA Warpのフォルダ構成
インストールしたASTERIA Warpのファイルの置き場所は大きく2カ所あります。

  • インストールフォルダ(以下、[INSTALL_DIR]と表記します)
    サーバーの実行ファイルや各種設定ファイルが置かれます。
  • データフォルダ(以下、[DATA_DIR]と表記します)
    ユーザー情報やスケジュール情報などのデータやユーザーが作成したフローが置かれます。
    ※管理コンソールで、ユーザーのホームディレクトリを[DATA_DIR]以外の絶対パスで設定を変更している場合は注意が必要です。

■新環境への移行手順

事前準備

  1. フローの実行環境を移行するためには、移行元のフローサービスのすべてのユーザー情報を移行する必要があります。移行する必要のないユーザーが存在する場合には、あらかじめ移行元のフローサービスの管理コンソール「ツール」-「アカウント」で必要のないユーザーを削除してください。
  2. 移行元のフローサービスの管理コンソールで設定した内容はすべて再設定する必要がありますので、管理コンソールの次の画面の設定内容を取得し保存しておきます(画面キャプチャ等)。

    (1) 「設定」-「プロキシ」の設定内容
    (2) 「設定」-「SSL」の各画面の設定内容
    (3) 「設定」-「ログ」の各画面の設定内容
    (4) 「設定」-「通知」の設定内容
    (5) 「設定」-「サービス」の各画面の設定内容
    (6) 「ツール」-「アカウント」の各ドメイン、各ユーザーの設定内容
    (7) 「ツール」-「サービス」の各サービスの自動起動の設定

  3. 移行元のフローサービスから実行設定を下記の手順でエクスポートします。
    (1) 移行元のフローデザイナーを起動します。
    (2) 移行元のフローデザイナーから移行元のフローサービスに接続します。
    (3) 実行設定の画面から「エクスポート」をクリックします。
    (4) エクスポートの画面では「ファイル名」として実行設定が保存されるローカルのファイルを指定します。また、「保存先」として「ローカル」を、「プロジェクトのエクスポート」として「エクスポートしない」を選択し「OK」ボタンをクリックします。
    ※上記を移行元のフローデザイナーに存在するすべてのユーザーで行います。

  4. 移行元のフローサービスを停止します。(ライセンスの契約上、移行元と移行先のフローサービスを同時に起動することはできません。)

  5. 移行先の環境にフローサービスをインストールします。
    ※インストール方法については、「ADN>製品ドキュメント>インストールガイド」を参照してください。

移行手順

  1. 下記手順で移行先のフローサービスにアカウントを作成します。
    ・フローサービスを起動します。
    ・移行元のフローサービスに存在するすべてのユーザーを、移行先のフローサービス管理コンソールで新規に作成します。

    ※作成するユーザーのドメイン名、ユーザー名は、移行元のフローサービスでのドメイン名、ユーザー名と同じ名前にしてください。

  2. 移行先のフローサービスを停止し、下記のシステム関連ファイルを移行元からコピーし、移行先の同じ位置に設置します。

    (1)システムコネクション
    [DATA_DIR]/system/conf/connections/asconnections.xconf

    (2)JDBCドライバ
    [DATA_DIR]/system/lib/drivers

    (3)DTD(フローの中で DTD を使用していない場合、フォルダ自体が存在しないので移行は不要です。)
    [DATA_DIR]/sytem/schema

    (4)カレンダー(スケジューラーの休日設定)
    [DATA_DIR]/data/schedule/holiday

    (5)プロジェクト情報
    [DATA_DIR]/home/asu/ProjectMap.xconf

  3. OSのファイル操作で、移行元のユーザーごとのプロジェクトファイル(*xfp)とその関連ファイルを移行先の同じ場所にコピーします。

  4. 移行先のフローサービスを起動し、プロジェクトの登録を次のいずれかの方法で行います。
    ・フローデザイナーよりプロジェクトを保存します。
    ・flow-ctrlコマンドを使用してプロジェクトの登録します。
     使用例) regist project Project1.xfp -s
     詳しくはフローサービスマニュアルのflow-ctrlコマンドリファレンスを参照してください。

  5. 事前準備3でエクスポートした実行設定を、移行先にインポートします。
    (1)フローデザイナーを起動し、実行設定の画面から「インポート」をクリックします。
    (2)「開く」画面右側の「接続先」「更新オプション」「実行可能オプション」を選択します。
    (3)事前準備3でエクスポートしたXMLファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。
    ※上記手順をすべてのユーザー分行います。

  6. 事前準備1で取得した管理コンソールの設定を、移行先の管理コンソールから手動で設定してください。

  7. 移行先のフローサービスを再起動し、各種設定を反映させます。

 

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