前回、MongoDBコンポーネントの全体像を簡単に紹介しました。今回はMongoDBPutコンポーネントでのデータ入力方法を紹介します。
データの新規追加
例として、レコードデータの入力方法を紹介しましょう。
CSVファイルの中に次のような学生の成績データが格納されているとします:
佐藤, 67, M
鈴木, 89, M
高橋, 65, F
田中, 77, F
伊藤, 54, F
山本, 82, M
渡辺, 66, M
中村, 76, F
小林, 90, F
加藤, 57, M
各列の内容は苗字、点数、性別です。今回はこのデータをMongoDBに入力してみましょう。
接続情報の設定
次のようなMongoDB 用のHTTPコネクションを作成してください。
URLのところにMongoDBのアドレスとポート番号を指定してください。MongoDBの接続プロトコルはHTTPではないので、「http://」や「https://」を先頭にを付けないでください。
MongoDBPutコンポーネントにこのコネクション情報を設定して、コンポーネントをダブルクリックすると、「MongoDB Browser」が表示されます。
「データベース作成」をクリックして、データベース名「score」を入力すると、「score」という名前のデータベースが作成されます。
次に左側のツリーで先ほど作成した「score」データベースを選択し、「コレクション作成」で「ClassA」というコレクションを作りましょう。
最後に「ClassA」を選択して「保存」をクリックすると、データベース名とコレクション名がコンポーネントのプロパティに設定されます。
これで接続情報とデータの格納場所は設定できました。
データの入力フロー
次のようなフローを作成してください。
①のRecordGetコンポーネントでCSVファイルを読み込みます。出力フィールドは①の画像のように設定してください。
②のJSONEncodeコンポーネントはレコードデータをJSON形式の文字列に変換します。ここでは、1個のJSONオブジェクトではなく、JSONオブジェクトの配列で入力したいので、「JSONトップレベル名」を「(なし)」で設定してください。
③のマッパーで②の出力ストリームを④の「更新用JSON」プロパティにマッピングしてください。
④のMongoDBPutコンポーネントでは、「実行する処理」を「Insert」に設定してください。ほかのプロパティは既に前の手順で設定済みです。
最後に⑤のマッパーでMongoDBPutコンポーネントの「ドキュメント数」を出力ストリームとしてマッピングしてください。
このフローを実行すると、CSVファイルの内容がMongoDBに新規登録されて、フローの実行結果は「10」となります。MongoDBに新規登録された内容は、MongoDBPutコンポーネントをダブルクリックして表示されるMongoDBブラウザーで確認できます。
これでMongoDBへデータを新規登録する方法がお分かりになったでしょうか。次回は既存データの更新方法を紹介します。
それでは、また。