AzureBlobPutコンポーネントを使用すると、フローからAzure Blob Storageに直接データをアップロードできるため、フローの手順を減らすことができます。また、任意のコンポーネントを接続してデータをバックアップできます。さらに、運用データをAzure Blob Storageに接続して、一時ファイルにデータのコピーがなくても、分析用のデータセットを効率的に作成することが可能です。
このガイドでは、Azure Blob Storage内に動的にファイルを作成する方法を説明します。
Azure Storageコネクションの作成
フローデザイナーの左下にあるコネクションペインでAzureStorageコネクションを作成します。Azureストレージアカウントに接続する方法については、AzureStorageコネクションの作成を参照してください。
コンテナへの接続
AzureBlobPutコンポーネントをダブルクリックしてストレージブラウザを開き、コンテナを選択すると、コンポーネントの「コンテナ名」プロパティが自動的に設定されます。また、ストレージブラウザで「Queue」とメッセージを表示および修正できます。このとき、Azure Storage Explorerに切り替える必要はありません。
以下に示すように、「Container」で「sample-webinars」 が選択されています。このコンテナには、ウェビナー企画およびリード用のドキュメントが含まれています。
ストリームからAzureのファイルを作成する
Azure Blob Storage内の 「no-code-camp/azureblobput-demo.txt"」というパスのファイルに入力ストリームをアップロードするには、「Blob名」プロパティにパスを入力します。プロパティは以下のようになります。
フローは以下のようになります。
フローを実行すると、Mapperコンポーネントがファイルの内容をAzureBlobPutコンポーネントにマッピングし、AzureBlobPutコンポーネントがAzure Blob Storage内にファイルを作成します。以下はAzure Storage Explorer内のファイルです。
注記
- コンポーネントは、存在しない中間フォルダも作成します。例えば、「sample-webinars」コンテナで、「Blob名」を 「no-code-camp/demos/azureblobput-demo.txt」 に設定すると、コンポーネントは 「demos」フォルダを作成します。
- コンポーネントがアップロードできるデータの最大サイズは64MBです。データが64MBを超える場合は、AzureBlobUploadコンポーネントを使用する必要があります。
これで、任意の入力ストリームをAzureBlobPutコンポーネントに接続して、ストリームデータをAzure Blob Storageのファイルにアップロードすることができるようになりました。
メタデータの追加
AzureBlobPutコンポーネントでカスタムメタデータを設定できます。今回はアプリケーションがファイルをフィルタリングするために使用するメタデータを設定します。
メタデータタブのプロパティでファイルに設定したいメタデータを定義します。以下に、名前が「category」というメタデータフィールドを作成し、値(Value)を 「internal use」と設定した例を示します。
上記のフローを再度実行すると、AzureBlobPutコンポーネントは、「no-code-camp/azureblobput-demo.txt」にある既存のファイルを置き換え、メタデータを作成します。
新しいメタデータは、Azure Storage Explorerのファイルのプロパティで確認できます。
注意
コンポーネントはメタデータ値をURLエンコードします。上記の例では、値 「internal+use」が設定されます。
コンポーネントは、日本語文字などの非ASCII文字をUTF-8パーセントエンコードでエンコードします。
既存のファイルの置き換え
デフォルトでは、コンポーネントは既存のファイルを置き換えます。代わりに「上書きを許可」プロパティを「いいえ」に設定すると例外としてスローすることができます。