Microsoft Azure StorageにMicrosoft Azure コンポーネントで接続するためには、Microsoft Azureストレージアカウントのアクセスキーを取得する必要があります。アクセスキーとは、ユーザー名とパスワードの代わりにMicrosoft Azure Storageの認証で使用されるものです。
この記事では、アクセスキーの取得とそのアクセスキーを使用してMicrosoft Azure Storageに接続する方法を順を追って説明します。
アクセスキーの取得
まず、Microsoft Azure Storageへ接続するためのストレージアカウントが必要となります。Microsoft Azureのポータルサイトへログインし、Azureポータルの検索ボックスに 「ストレージアカウント」と入力し検索します。
表示されたストレージアカウントの画面で「作成」をクリックします。
ストレージアカウントを作成する画面のメニュー「基本」の画面でストレージアカウント名を入力します。ストレージ アカウント名は Azure 内で一意である必要があるため、今回は「samplestorageaccount8327」というMicrosoft Azure コンポーネントから接続するためのストレージアカウントを作成します。ストレージアカウント名は、AzureStorageコネクションの設定で必要になります。その他の項目、サブスクリプション、リソースグループなど必要な項目を入力します。
メニュー「詳細」の画面でストレージアカウントキーへのアクセスを有効にするオプションが選択されていることを確認してください。選択されていない場合は選択します。
メニュー「確認と作成」の画面で「作成」ボタンをクリックするとストレージアカウントが作成されます。
作成が完了し、概要画面が表示されたら「リソースに移動」ボタンをクリックします。
作成したストレージアカウント画面の左側に表示されているアコーディオンメニューの「セキュリティとネットワーク」をクリックし、表示されるメニューから「アクセスキー」をクリックします。
表示されたアクセスキーの画面にある、key1の項目「キー」の「表示」ボタンをクリックして、キーを表示します。
「表示」ボタンで表示されたキーがアクセスキーとなります。AzureStorageコネクションの設定で必要になります。表示されたアクセスキーの右端のコピーボタンをクリックして文字列をコピーし、テキストファイルやメモなどに貼り付けて忘れないようにしてください。
AzureStorageコネクションの作成
次の手順で、フローデザイナーからAzureStorageコネクションを作成します。
フローデザイナーでサーバーにログインし、フローデザイナーの左下にあるコネクションペインで、「コネクションの作成」 ボタンをクリックします。
コネクションの作成ダイアログが表示されたら、接続種別で「AzureStorage」を 選択し、コネクションに任意の名前を入力します。コネクション名に日本語は使用できないので、今回は「SampleAzureStorage」という名前にします。
右上のインスペクターペインで、「アカウント名」にストレージアカウント名を「共有キー」にAzureポータルで取得したアクセスキーを、それぞれ設定します。
「プロトコル」 は、HTTP または HTTPS のどちらを使用してAzure Storage APIに接続するかを選択します。デフォルトは HTTPで設定されていますが、今回は「HTTPS」を選択しています。
これでAzureStorageコネクションの設定は終わりましたので、コネクションペインで、「保存」 をクリックします。
正常に接続できるかどうかを確認するために、「接続テスト」をクリックします。
テスト結果ダイアログで「200 OK」メッセージが表示されたら、AzureStorageコネクションを正しく作成することができました。
もしもエラーが表示された場合は、フローデザイナーの右上のインスペクターで設定したAzureStorageコネクションの各値が正しいことを再度確認してください。
Microsoft Azureコンポーネントからの接続
Microsoft Azureコネクションを使用するようにMicrosoft Azureコンポーネントに設定する方法はいくつかあります。Microsoft Azureコネクションの設定間違いが少ない方法は、フローデザイナーのコネクションペインから、Microsoft Azureコネクションをワークスペースにドロップする方法です。Microsoft Azureコネクションをドロップすると使用できるMicrosoft Azureコンポーネントの一覧が表示されますので、一覧から使用したいMicrosoft Azureコンポーネントを選択してください。
すでにMicrosoft Azureコンポーネントをワークスペースに配置している場合は、Microsoft Azureコネクションをそのコンポーネントにドロップするという方法もあります。もちろん、Microsoft Azureコンポーネントの「コネクション名」プロパティで使用するMicrosoft Azureコネクションを選択することもできます。
これで、Microsoft Azureコンポーネントを使用してAzureStorageに接続する準備が整いました。