これまではデザイナーからフローの内容を確認する方法を書いてみましたが、どちらもNGというケースもあると思います。
今回はフローデザイナーの仕様書出力 機能を使ってフローの内容を確認する方法を試してみたいと思います。
仕様書出力は既にその存在は知られていると思いますし、印刷画面もついているので、紙媒体などにも印刷することが出来ますが、これだと持ち運びなどが面倒な場合もあるかと思います。
また、HTMLファイルなのでPCなどに入れておいたり、webサーバーにアップしておくのもよいかもしれませんが、ここでは、HandbookのHTMLコンテンツ機能を使ってみました。
出力したHTMLファイルをhcz形式で保存してHandbookに入れるところまでやってみます。
まずはデザイナーで作成したフローの仕様書を出力します。
(今回はサーバーインストール時にguestユーザー配下に配置されているsampleフォルダで提供されているフローを使っています)
フローデザイナーのツールバーからツール - 仕様書出力 を選択していきます。
ひとまず、sampleフォルダにある全てのプロジェクトを対象として出力してみました。
出力フォルダにはフローデザイナー管理用フォルダ/dataからの相対パスでも記述ができるようです。
今回はフローデザイナー管理用フォルダ《C:\Documents and Settings\[Windowsユーザー名]\Application Data\Infoteria\flowdesigner\[バージョン]》/data/samplesに出力するようにしました。
仕様書出力後、ブラウザに表示された画面
つづいてHandbookにアップロードする準備としてこのフォルダーをhcz形式のファイルに圧縮します。
※出力されたフォルダの中にindex.htmlというファイルが既にあるので、
このままzip圧縮して拡張子だけhczにかえておきます。
今度はHandbook Studioにログインし、一つブックを作成して画面上にドラッグ&ドロップします。
※アクセスコードなどの設定はHandbookのスタートチュートリアルを参考に環境にあわせて設定しておきます。
無事、アップロードが完了しました。
以上で作業は終わりです。
では、Handbookアプリ側から参照できるか確認してみます。
※ダウンロードしておけばオフラインでも参照できるようになります
hcz形式になるので、多少表示まで時間がかかることもあるみたいですが、問題なく表示出来ました。
リンクなどもそのまま動作するので、ブラウザで見ている操作と遜色はないようです。
Handbookに入れておけば、iPadなどを持ち運ぶだけでどこでも閲覧出来ますし、ダウンロードしておけば、オフラインでも閲覧できます。
デザイナーからの仕様書出力がコマンドなど外部から実行出来れば、
仕様書出力 → hcz形式で保存(圧縮) → Handbookへアップロード
というフローを作って自動化(最新版をいつでもHandbookへアップロード)できるかとも思ったのですが、今は仕様書出力がデザイナーからの操作のみで提供されているので
自動化まではできませんでした。
(今のままでも、とても簡単な手順ですが。)
仕様書出力を使っている方は多いと思いますが、簡単にHandbookにも入れられるので、試してみるのもよいかもしれません。